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2011 TOMO HYDROFOIL

◎2011 ハイドロフォイルについて

“ スティーブ・リズ フィッシュデザイン ” の精錬に約5年を費やし、ダニエルトムソンは、常識を打ち破る、他に類を見ないたぐいまれなデザインを開発しました。フィッシュの基本特性を進化させ、新たなデザインカテゴリーへと導くことに成功しました。 “ ハイドロフォイル デザイン ” は、単なるツインフィンでもなく、単なるフィッシュでもなく、最新の “ ハイドロダイナミックフォイルによるプラニングハル ” 略称 “ ハイドロフォイル(水中翼)” に基づくものです。

2011 TOMO HYDROFOIL_b0179468_11115083.jpg「 私は、物理学者である Lindsay Lord が20世紀初めに考案したハイドロダイナミックプラニングハル理論との融合に成功しました。Lord のプラニングハル理論、Lord自身が1946年に書した “ プラニングハル構造 ” は、今や伝説となっている1940年代後半から1950年代前半にかけGURUサーフボードデザイナーである Bob Simmons により発案されたデュアルフィンプランニングハルサーフボードとの融合により考案されました。ベルヌーイ理念 “ダイナミックリフト” に基づき、Lordはベルヌーイの数式(L=CLP/2 SV2)を基に、物体の飛行性・飛翼性を発案しました。ベルヌーイの方程式は、“ 物体の縮小=液体の流れる速度は増加する。液体の流動速度UPにより、液体圧力は減少、飛翼性が増す。”と立証しています。これら方式を念頭に入れ、平行したアウトラインを描くこと、水面に接する面積の縮小化、ワイデストポイントの調整、スピード性能の向上、そして飛翼性と、様々な要素を融合させたサーフボードデザインの開発をしています。」
                                 ー ダニエル・トムソン ー



RAPTOR【 ラプター 】シリーズ
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私は、フィッシュテールのカーブよりも更に高いスピード性能を生み出す、シャープな角度調整とのコンビネーションによるフォイルアウトラインを見つけ出すことに成功しました。結果、RAPTORテールは最小限の抵抗性を生み出し、自由で容易なマニューバビリティを可能にしました。RARTOR HYDROFOIL は、他に類を見ない将来を見据えたサーフィンを経験できるパフォーマンス性を兼ね備えています。RAPTORシリーズは、V1, V2, V1 AFTERBURNERの3モデルからオーダー可能です。

▶ V1
RAPTORテールは最小限の抵抗性を生み出し、自由で容易なマニューバビリティを可能にしました。
RARTOR HYDROFOILは、他に類を見ない将来のサーフィンを体験できるパフォーマンス性を兼ね備えています。
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▶ V2
V2モデルは、基本デザインはV1と同じく、テール両サイドから若干異なる水流のリリースとなる様、ダブルダイアモンドフィッシュテールの様に角度調整を施してあります。
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▶ V1 AFTERBURNER (CHANNEL BOTTOM)
V1と同じアウトラインを使用、ロッカーを改良し、ディープVコンケーブに特徴的なクアッドチャンネルを施したボトム形状をしています。これにより、安定性、コントロール性、そしてパワフルなコンディションでのホールド性を向上させることに成功しました。言うまでも無く、このモデルは驚くほどに速く、高いパフォーマンス性能を備えています。
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▶ V1 SUBSONIC
このモデルは、F-16 AFTERBURNERのレールラインを短く調整し、シンプルに水流の方向を変換させることによって極めて正確なコントロール性能と、【 SpeedIncrease: Control 】方式のポテンシャルを秘めた極端なスピード性との融合による最高のバランス特性を持ったボードです。“ 本当のパワフルコンディション ”において、本来のパフォーマンスを発揮するようデザインされたモデルです。
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JET【 ジェット 】シリーズ

このモデルは、ライディングの可能性を更に広げたい上級者のためにデザインされました。強いロッカー、深いシングルからJETテールに向け走るダブルコンケーブ、そして薄く洗練されたボキシーレールが独特な加速性とマニューバビリティを生みだします。それにより、パワフル且つコントロール性十分なカービングターン、そしてラディカルなエアリアルや操作性に富んだスピンを、パンチの効いたオーバーヘッドの波も含め様々なコンディションで可能にしてくれます。


▶ F15

強いロッカー、深いシングルからJETテールに向け走るダブルコンケーブ、そして薄く洗練されたボキシーレールが独特な加速性とマニューバビリティを生みだします。それにより、パワフル且つコントロール性十分なカービングターン、そしてラディカルなエアリアルや操作性に富んだスピンを、パンチの効いたオーバーヘッドの波も含め様々なコンディションで可能にしてくれます。→お問い合わせフォームへ

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▶ F16 AFTERBURNER

このハイドロフォイルシリーズにおけるパワフルコンディション対応モデルは、特有の6チャンネルと、正確なコントロール性を生みだすために開発されたデュアルフィンとのコンビネーションにより、ビッグウェーブでの優れたホールド性はもちろんのこと、スモールコンディションでも驚くほどの多用性を発揮してくれます。JETテールがセンターに施されたチャンネルの水流をきれいにリリースし、両サイドのチャンネルがJETピン(フィン先端部)に向かう水流をスムーズにさせます。F16は、中級者からプロサーファーに適した信頼性の高いモデルです。
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▶ HYDROFISH

スピードの持続性とJETテールによる抵抗の無い水流が特徴のボードです。スモールコンディション用にデザインされたユーザーを選ばないモデルで、FA18はパワーの無い波でも無理なく滑走する事ができ、更にはバッドコンディションでもスピードに富んだラディカルなマニューバーを可能にしてくれます。
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HYDROFOIL THRUSTERS【 ハイドロフォイル スラスター 】シリーズ

このシリーズは、私がハイドロフォイルアウトラインを再設計することを考え始めた上で、プラニングハル方式に基づくテールの重要性により重点を置いたモデルです。ワイドなテール部がマッシーなセクションでの滑走性を高め、角度のあるテールが鋭いアタック、そして長いハードエッジを備えたストレートなアウトラインがホールド性を増し、パワフルなターンを可能にさせます。特にエアリアルで高い能力を発揮します。HTTは、2009年初めにハイドロフォイルとMPHとのトランジッションモデルとして考案されました。


▶ DIAMOND

これは、2009年に日本で開催されたコンテスト用にデザインされたモデルです。まずはハイドロフォイルハルがスラスターとして、コンテストでいかに機能を発揮するかを試したかったのです。DIAMONDモデルは、RAPTOR V1をベースにテールを閉じダイアモンド形状にしたもので、後部のセンターフィンはその中央に位置しています。結果として、とにかく速く、滑走性に優れ、後ろ足でのピンポイントのコントロール性はモダンなスラスターと同等です(とがったノーズのスラスター)。→お問い合わせフォームへ

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▶ TRANSITION

コンテストにおいて非常に高い性能を要求する、モダンアクションを好むプロ、もしくはそれ相当レベルのサーファーに捧げるモデルです。TRANSITIONテールは、2009年にサンディエゴで開催されたSacred Craft Surfboard Showにてデザイ ン公開されました。スワローテールにすることで、より鋭いターンが可能となり、更にはそのセンター部にダイアモンド形状を施したことでターン時の方向転換における旋回性がよりシャープになっています。
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# by dantomo-j | 2009-01-01 00:00 | ▼ハイドロフォイル
モデルラインナップ

 ◎ RAPTOR【ラプター】シリーズ
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▶ FA-22 RAPTOR V1
FA-22 RAPTOR V1はアメリカ空軍の戦闘ジェット機からインスパイアされたモデルで、スピードを失わずにシャープな動きとマニューバーを可能にします。スピードを生み出す最も優れたアウトラインは、従来のフィッシュテールではなく、計算され尽くされたシャープな角度調整のコンビネーションにより生み出されると考えます。結果として、RAPTORテールは抵抗を最小限に抑え、無理な操作を必要としないマニューバー性を兼ね備えています。このモデルは全く新しい次世代のサーフィンを可能にさせてくれるモデルです。→お問い合わせフォームへ

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▶ RAPTOR V1 AFTERBURNER (CHANNEL BOTTOM)
このモデルはV1と同じアウトラインを持ち、ボトムに施したディープVダブルコンケーブを通る特殊な4本のチャンネルに対応できる様ロッカーとボトム形状を調節したモデルです。高い安定性を持ち、パワフルなコンディションでのコントロール性とホールド性に優れています。説明不要な位やばいスピードとパフォーマンスを可能にさせてくれます。
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▶ FA-22 RAPTOR V2
FA-22 RAPTOR V2はV1と同じ高速性能の理論に基づき考えられたモデルです。基本的なデザインはV1と同じですが微妙に水流角度に変化をつける為にテールの一部をカットしたデザインで、見た目から言うなれば「ダブルダイヤモンドフィッシュテール」とでも言うべきでしょうか。このモデルはV1と同じ高速性能を備え、よりマニューバー性に優れています。ターン時の反応が極めて良いため上級者向けで、逆に初心者の方にはコントロールが難しいかも知れません。また、今僕が所持しているハイドロフォイルの選択肢で最も信頼できる、オールラウンドに使う事が出来るのがこのモデルです。→お問い合わせフォームへ

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 ◎ JET【ジェット】シリーズ

▶ FA-15 JET
ラディカルでオールラウンドに使えるモデルです。進化を求め、波の上でもっと自分の気持ちを表現する事を可能にするモデルです。きつめのロッカー、ボトムには深いシングル~JETテールへのダブルコンケーブを施し、洗練された薄いボキシーレールとのコンビネーションが今までに無い加速性とマニューバー性を生み出します。また、パワフルなカービングターン、回転性に富んだエアリアル、操縦性に富んだスピンを可能にし、掘れた頭サイズのコンディション含め様々な状況に対応可能です。→お問い合わせフォームへ

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▶ FA-16 JET AFTERBURNER
このモデルはハイドロフォイルの中でもパワフルなコンディションに適したモデルです。特殊な6本のチャンネルが施されていて、パワフルなビッグウェーブでも正確なコントロールを可能にし、ホールド性にも優れています。また驚くほどに汎用性に富んでいるためスモールウェーブでもすばらしいパフォーマンスを可能にしてくれます。JETテールは中央のチャンネルから生まれる水流をリリースし、JETピンが他のチャンネルからの水流をリリースします。F-16は、中級者~プロサーファーに適したモデルです。→お問い合わせフォームへ

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▶ FA-18 JET HYDROFISH
一見して水流抵抗の非常に小さい、驚く程にスピードの持続性に優れたJETテールモデルです。スモールコンディション用にデザインされ、ユーザーに非常にフレンドリーなモデルです。FA-18は小さくパワーの無い波でも無理なく滑る事ができ、加速性が優れているためラディカルな動きも可能にしてくれます。→お問い合わせフォームへ

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 ◎ QUADROFOIL【クアッドフォイル】シリーズ

ここまでに紹介したボードデザインは全て、手作りのパワードライブフィンを使いクアッドタイプでもセットアップが可能です。各モデルにクアッドのフィンセットアップをする事でまた違ったおもしろさを味わう事ができます。デュアルフィンに比べ少しドライブ性が優れ、より大きなスプレーを上げる事が可能になります。総合的に言えば、ここまで説明したデュアルフィンモデルが最良のパフォーマンス性を備えていますが、ライダーそれぞれの乗り味の好みや個性を大切にした楽しみの幅を広げる選択のひとつがクアッドフォイルです。→お問い合わせフォームへ

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# by dantomo-j | 2009-01-01 00:00
ダニエル・トムソン = TOMO
ダニエル・トムソン = TOMO_b0179468_20563385.jpg

僕の記憶からして、3歳の頃にサーフィンを習い始め、オーストラリアの NSW(ニュー・サウス・ウェールズ)州にある Broken Headのビーチ沿いにある熱帯雨林で George Greenough といった隣人とユニークな幼少時代を過ごしました。以降、何年にも渡り父親である Mark Thomson の作り出すデザインを目に焼き付け、トリップで訪れた Brad Gerlach、Tom Curren、Donovan Frankenreiter と巡り合い、同時に彼らの最新ツールとずばぬけたセンスとパフォーマンスに自然と虜になり、憧れる様になりました。初めてシェイピングツールを手にしたのは5歳の時、父親のサポートを得つつレールをカットし、カスタムボードをシェイプしました。

その後、何年もの間シェイプルームの片隅に座り父親がパワープレーナーを手にシェイプする姿を見てきましたが、自身のためにシェイプをしたいと気持ちにかき立てられたのは14歳の時でした。自身が使うボードがどうあって欲しいか、どういう動きをして欲しいか、と自分なりに模索し始めたのも恐らくこの頃だったと思います。以降、スキルを上げるのと併せ、少しずつですが自身の考えをシェイプに反映できる様になりました。10代後半から友人にもシェイプし始め、周囲の人達が僕のデザインに興味を持ち出してくれ、コンペティションに飽きてきた事も重なり、次第にフリーサーフィンとシェイプスキル向上に集中し始めました。

“ 僕にとって、サーフィンとはただ波に乗るだけではなく、自然をより深く理解し、自身が秘める精神性をより発達させるものだと考えています。従ってサーフィンに使うツールというのは、体を動かす動作と、海との精神的交流をする上で丁度中性であるべきと考えています。”

2004年に Richard Kenvin(Hydrodynamica.com)と出会い、その時始めて Dual fin fish を紹介され、一瞬にしてそのシンプルなデザインと自然なパフォーマンス性の虜になりました。厚さ2インチのスラスターに飽き飽きしていた事もあり、その出会いでサーフィンに対する意欲を改めて掻き立てられ、フィッシュに fall in love してしまいました。その後、フィッシュの秘めたポテンシャルに気付き出し、最良のパフォーマンスを生み出すためにボリュームを落としデザインに磨きをかけました。この継続が今日ある最新のデザイン【HYDRO FOIL/ハイドロフォイル】を生む事になったのです。

サーフィンにおける更なる飛躍は、アスリートとしての進化よりも、使用する道具の進化によってもたらされると心から思っています。世界のトップレベルに位置するサーファー達も、過去20年で若干しか変化していないデザイン、50年変化していない素材によって、進化を妨げられてしまっているのでは… と僕は考えます。

僕自身、未だサーフィンから教わる身でありますが、海と調和する為のサーフボードの物理的本質に他とは違う特殊な考えを抱いていると感じています。サーフボード製造とは科学でありアートであり、デザインの潜在性は無限大だと考えています。- ダニエル・トムソン
# by dantomo-j | 2009-01-01 00:00 | ▼ダニエル・トムソン
  
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